すべてが退屈に変わるまで

記憶は消えるし記録も消えるけれど

2019.04.20~04.21・9

祖父の往生で予定より数日早く北陸に戻り、怒涛の数日間を経て迎えた第5回文学フリマ金沢。

第2回からスタッフとして参加しているが、スタッフ3名(私含め)が仕事で北陸を離れたため現体制での文学フリマ金沢事務局は一旦休止となる。

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朝7時には目が覚めて身支度を始めた。8時過ぎに宿をチェックアウトし、会場近くのコインパーキングに車を停め直してそのままミスドでボーッとする。

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15分ほど過ごして向かいにあるスタバでスタッフのYさんと合流。しばらくしてスタッフのCさんもスタバに来られて3人でまったりする。

 

毎年恒例の会場前でのスタッフ集合。スタッフKさんが来ないねーまあいつものことだねーと言いながらメールをすると「もうそこにいます」との返信。

「いやもうそこにいますとか言って絶対まだ駐車場ですよ!」と言いながら会場入りをしたらKさんは既に来ていてバッチリ聞かれた。

人は驚くと本当に飛び上がるのだ。発言には重々注意しなくてはいけない。

うっかり選者disから始まってしまったが文フリ金沢の設営は良いペースで進み、お弁当を文字通りかっこんだ後に出店者入場、そして一般参加者入場となった。

鏡の会のメンバーとも久しぶりに会えてテンションが上がってしまった。

 

受け持ちの仕事も落ち着いて、喫茶メルトさんの紅茶とワッフルをもぐもぐする。

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現在の住環境では本を置くスペースがあまり無いため、買い物は詩歌関係のみの購入に留めた。

 

鏡の会と文の会で出店してくださっている星川郁乃さんと話しているうちに、ずっと堪えていたものが溢れて抱きついたまま泣いてしまった。

落ち込みっぱなしだった研修、初めての鏡の会の欠席が寂しかったこと、祖父の死の悲しさ。

星川さんは優しく背中をさすってくださった。

 

本部を離れさせて貰って当日企画の金沢大学俳句会による句会ワークショップを途中から見学させて貰った。

ワークショップでもあるので句会の流れや俳句用語の説明も混じえ、俳句に触れたことがない人にもわかりやすいようにという配慮が伝わってきた。

終了後は会場の撤収をし、また本部に戻って宅配便の受付や撤収へ。

今回は委託の後処理が翌日なので少し楽ではあるものの、撤収はしんみりしている暇はない。

 

撤収が終わり、荷物をスタッフHさんの車に詰めてから懇親会の会場へ向かった。

今回はアパホテルのビュッフェ。お腹が空いているので会場に着くなり真っ先に列に並んでこれでもかと皿に料理を盛っていく。

せっかく3kg減った体重のことは今は考えない。

空腹を満たしてから皆と会話を楽しんだり、鏡の会の奥君のアンソロジーの宣伝に愛のこもったヤジを飛ばしたりする。

 

懇親会も終わり、最後に文フリ金沢スタッフでお疲れ様でしたの挨拶を交わす。これっきりとは思っていないけれど代表のYさんと話していたら目頭が熱くなってきて、このままだと泣いてしまいそうで退散させていただいた。

 

その後は短歌ユニット糖花の皆様にお邪魔させていただいて金沢駅8番らーめんへ。

お疲れの志稲さんの肩を簡単に指圧しながら唐揚げをつまみ、8番らーめんについてや句会ワークショップの話などを楽しんだ。

 

志稲さんと帰り道いろんな話をしてからまたねとお別れして、コインパーキングへ。

そのままスーパー銭湯でサッとお風呂に入り、3時間ほど仮眠をしてから軽井沢へ帰ることにした。

…が、これも毎年だが文フリ金沢後の体力消耗がなかなかに激しく、まだ暗い夜の高速を走るとじわじわと眠気が迫ってくる。

パーキングエリアに着く度に休憩をとったがこのまま走り続けるのは不安なので、車中で外が明るくなるまで再び仮眠した。

 

その後もちょこちょこと休憩を挟みながらようやく軽井沢に着いた。

そして着くなり寄るのは安心と信頼のスーパーマーケット、ツルヤだ。

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日曜日の真昼間で混雑する中、とりあえずパンとおやきと肉野菜炒めの材料を購入して帰宅。

荷解きをしてから一眠りして、よれよれの体を温泉で回復させた。

 

長かった非日常が終わった。

とはいえ、まだ今の環境にすっかり慣れたわけでもないので「帰ってきた」という感覚も薄く、「ただいま」とも思えない。

それでも少しだけあるホッとした感覚に涙が出かかった。そのちいさな安心感を頼りに今日はとにかく休もう。